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2016.03.01

開院2周年 リハビリテーションの改革

リハビリテーションの改革

  “鎮痛“ から ”患者様の健康寿命の維持“

リハビリテーション施設が拡充し、新たに理学療法士が3名加わり充実した運動器リハビリテーションが始まりました。
具体的には “物理療法、マッサージ” が中心でしたが、患者様にとっては受け身的なリハビリテーションから、今後は理学療法士が主体となって身体機能維持・改善を目指して患者様自身が積極的に参加していただく“運動器リハビリテーション”を主流にしたいと考えています。

運動器リハビリテーションとは?

似たような言葉が多いので、まず簡単に説明します。

リハビリテーション
戦後に発展した医学の分野で“肉体的・精神的な外傷を負った者に訓練を施し、社会復帰を可能ならしめること”と定義され、身体的な障害(疾患や外傷などによる)を薬や手術に頼らず、訓練や温熱療法などを用いて機能回復を目指す分野です。日本での歴史は大学病院レベルでもおおむね30年前後と比較的新しい分野です。

運動器リハビリテーション
日本の保険医療で保険適応となる治療手段(保険請求単位)であり、認定された施設基準によって異なります。施設の広さと設備、セラピストの数などにより、施設基準I~Ⅲまでランク付けされ保険点数が決められています。当院は「施設基準Ⅱ」が認められています。医師の処方によってセラピスト(理学療法士、作業療法士)がマンツーマンで治療に当たった場合に保険適応として認められています。1単位20分でクリニックでは1日2単位まで、疾患(障害)によって月の単位数も限定されます。治療効果がない治療を長期間行うこと規制するためです。施設基準ⅠとⅡの施設では、障害の評価と治療効果を確認するために治療計画書を作成することが奨励されています。

消炎鎮痛処置
リハビリテーション施設基準に関係なく、物理療法やマッサージによる治療のことで、内科や一般外科クリニックなどで広く行われているリハビリ治療です。マッサージは柔道整復師や鍼灸の有資格者しか施術できません。

物理療法
ホットパックや電気治療などの温熱治療や牽引療法などのリハビリテーション機器を用いた治療で、医師の処方があれば機器のセッティングは有資格者でなくても許可されます。

運動療法
運動療法とは、運動器系及び運動に関する呼吸・循環器系の機能を改善するために処方された身体の運動をいう。(Kottle,F.J,1966)と定義されています。当院では骨・関節疾患や外傷・手術後などの障害に対する運動療法を主に行います。関節可動域訓練、筋増強訓練、筋持久力訓練、協調運訓練、これらを総合した機能訓練をセラピストが施術します。

ハンドセラピー
運動療法の一部として、手の外科領域の疾患・障害に対し、早期から手の外科医と連携し、手術の有無にかかわらず損傷された手の機能の回復を目指すとともに「生活する(できる)手」として患者様の日常生活を考慮しながら治療・訓練を行います。必要に応じ患者様の手指に合った装具(スプリント)を作成します。

具体的なリハビリテーションの流れ

これらリハビリテーションを行うためには医師の診察が必要となります。医師の処方により、運動療法(ハンドセラピー)は予約制で対応しています。消炎鎮痛は受付時間内の来院順で対応しています。 運動療法と消炎鎮痛は同日に実施することができません。しかし、運動療法と消炎鎮痛を別日に行うことは可能なため、希望する場合は主治医、または担当のスタッフの方までご相談下さい。

リハビリ室を拡張しましたので「運動療法」「物理療法」「ハンドセラピー」「消炎鎮痛処置」が同じ空間で行えます。

新たに「超音波」「電動昇降ベッド」を導入しましたので、さまざまな症状の患者様に対応できます。

南川整形外科  南川 義隆

TEL:06-6632-3731メールでのお問い合わせアクセス・診察時間English
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