TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

TFCC損傷の症状

手関節、特に尺骨側の痛みが多く、具体的には、手首をひねる運動、ドアノブを回すような動作が痛みのため困難となる。

TFCC損傷の病態と原因

TFCC損傷の主要因は外傷である。手関節部の強い衝撃や手関節への過剰な負荷の繰り返しにより起きるので、野球やテニスなどのスポーツが原因となることが多い。また、転倒や作業中の外傷による靱帯損傷や、手関節の酷使によっても同様なことが起こりうる。加齢による変性損傷によって発生することもある。また、外傷を認めずに発症することがあり、この要因として尺骨が橈骨に対して長くなっていること(Ulnar plus variance) が挙げられる。

TFCC損傷の診断

レントゲン撮影により、尺骨突き上げ症候群(尺骨が橈骨よりも長いこと)の有無、尺骨茎状突起の剥離骨折などを確認する。また、類似した症状を示す遠位橈尺関節(DRUJ)の病変も鑑別する。熟練した手外科専門医であればFovea sign(図1)、手関節の尺側ストレステスト(図2)などでTFCCの損傷が疑われるが、手術適応の決定には、補助診断としてMRIや関節造影検査(X線透視検査)を行い、靱帯断裂を起こしているかどうかを判断する場合もある。尺側手根伸筋腱(ECU)の腱鞘炎も同様の訴えで来院することが多く、ECUに沿った圧痛と腫脹、ECUへのステロイド注射の効果などで鑑別する。

当院で行うTFCC損傷の治療

初期治療としてはサポーターやギプスによる固定などの局所の安静、消炎鎮痛剤の投与が行われる。2~3か月の保存療法が無効な場合には、手術加療が適用となる。Ulnar varianceが極端に+の場合は尺骨の骨幹部での短縮術によるTFCCへの除圧が必要で、同時にTFCCへの直接アプローチも考慮される。最近では関節鏡によるTFCCの縫合や部分切除なども盛んにおこなわれるようになった。当院ではこの分野の専門家である森友医師により、TFCCを直視下に観察し尺骨頭直下で短縮しスクリュウー固定を行う術式を中心に日帰り手術を行っています。森友医師の診察は土曜日のみです。

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