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2015.03.08

第46回 滋賀県整形外科医会総会

第46回滋賀県整形外科医会総会
平成26年5月大津市(大津プリンスホテルにて)

南川院長の講演会に出席しました。昨年の5月のことで、その頃はまだHPができていなかったので、遅くなりましたが報告させていただきます。
私自身、以前は滋賀の病院で勤めていて、南川整形外科には5月から勤めだしたところでした。同僚の女性のリハビリスタッフと2人で参加しました。会場は整形外科医の先生方が中心で100人以上が参加されていました 

演題名は ”リウマチ手指の変形の治療:今どこまでできるのか?”

最初に座長の先生による南川院長の紹介からはじまりました。30年以上リウマチの手指病変の手術を専門にした、日本の第1人者との紹介がありました。リウマチによる滑膜炎の病変による、ボタン孔変形・スワンネック変形・尺側偏位などの変形の成因から代表的な治療法を次々と実例を示しながら説明され、後半はとても進行した変形をどのように治療できるか?という最新の手術治療についての講演となりました。

尺側偏位でMP関節が完全に脱臼してグラグラになってパソコンも打てない30歳代の女性患者さんは、骨もなくなっているので、これまでの手術法ではどうすることもできずに放置されていたとのお話がありました。足の趾の骨を手に骨移植し人工指関節を使用すると、手指の安定性が出て力も入り変形も見事に矯正されて動いている動画が映されると、会場からは驚きの声が上がり私たちもスライドに見入ってしまいました。

ボタン孔変形も、信じられないくらい曲がってしまったPIP関節を創外固定器で2週間以上かけて伸ばした後に人工指関節を入れた手術例や、びっくりするくらい歪んだスワンネック変形の手術は手術手技を動画で見られたので、とても判りやすかったです。

人工指関節の歴史についても説明され、現在世界中で行われている人工股関節や人工膝関節も以外と歴史が浅いことが判りました。【アメリカで始めて人工膝関節をしたCoventry先生と南川院長がMayo clinicで25年前に一緒に撮られた写真】もありました。人工指関節は指変形治療の中の一手段に過ぎず、変形の軽い時期に行う予防的手術から、変形が進行しても関節破壊が少なければ、軟部組織の手術だけで十分対応できることを強調されていました。

質疑応答の時にも術後のリハビリテーションが大切であることを何度も強調されていて、私たちの役割が大切なことを痛感しました。南川院長がアメリカでの研究を踏まえて【日本のモノづくりで世界に対抗する】と開発された人工指関節が、やはり質問や講演後の懇親会(情報交換会と呼ぶらしいです)でも話題の中心でした。

ところで、ドクターの会の食事はぜいたくですね~、デザートなどはほとんど余ったままでした。私たち2人は、満腹になるまで食べて、その後は自宅までタクシーで送っていただきました。

私が着任してからは、症例が少なかったのですが、来月4月にはPIPの変形性関節症に対する人工指関節の手術が予定されています。(文責:ハンドセラピスト 吉満 裕樹)

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