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2019.10.03

第2回リウマチ手の外科国際シンポジウムと中国杭州での教育講演会実施の報告

南川整形外科・Namba Hand Center

院長 南川義隆

第2回リウマチ手の外科国際シンポジウムは、昨年2018年11月11日土曜日に大阪難波ホテルモントレーグラスミアで開催されました。

リウマチ手の外科研究会を1999年に発足し、15回の記念として第1回リウマチ手の外科国際シンポジウムを2013年3月に東京新橋第1ホテルで開催しました。当時、国際手外科学会のリウマチ委員会の委員長を私が拝命していたこともあり、直前にインドで開催された国際手の外科学会からリウマチ委員会のメンバーに参加してもらってのシンポジウムでした。

第1回は、リウマチ手の外科研究会ととの共同主催ということで, 故山口利人先生には大変お世話になりました。翌年約10年務めた東京手の外科スポーツ医学研究所を離れ大阪に戻り南川整形外科を開業いたしましたが、還暦を迎えての開業には無理があったのか体調不良となり長期の入院療養が必要となりました。海外の学会はもとより国内の学会への参加も困難な時期があり、それでも研究会のメンバーを中心として日本手外科学科のシンポジウム座長、特別講演、などの機会をいただき少しずつ参加できるようになりました。中でも杭州の謝先生からは、2016年雲南省昆明、2017年杭州、2018年瀋陽と3年連続で中国での講演の招待を受けました。

2018年春にはリウマチ手の外科研究会の20周年記念で特別講演をさせていただきその時に第1回リウマチ手の外科国際シンポジウムの報告を行いました。20周年という記念の年ということで、現在の私の地元において第2回リウマチ手の外科国際シンポジウムを開催させていただくことにもなり、前回以上に周到な準備で臨みました。名古屋のヒズブレインの三浦氏に学会運営の指揮を依頼し、基本的には南川整形外科のスタッフが勉強にもなるので全面的に協力してもらいました。アジアからのトラベリングフェローも募集し4名が来日、同時期にヨーロッパリウマチ外科学会(RRASS)のトラベリングフェローも2名(ロシア、フランス)も参加となり前日の症例検討から賑やかになりました。招待演者はスイスからBeat Simmen,アメリカらMarco Rizzo, Kevin Chung, ロシアからAlexonder、 Zolotov韓国からGoo Hyun Baek、中国からWang Xin, Xie Qingping,インドからJ.T.J. Jerome、フィリピンから David Alagarの9人の先生方を迎え、研究会からもほぼ全員の協力が得られての豪華なシンポジウムとなりました。初めての試みでしたが、リウマチ患者様本人に体験を話していただきました。中学生で発症し高校から車いす生活となり、成人してから股関節、膝関節、肘関節の人工関節を受け、最後に両手指の人工関節を受けたのち社会復帰できたことを英語でお話いただき、とても感動的な口演となりました。

第2回リウマチ手の外科国際シンポジウムの報告

今年の8月に、リウマチ手外科研究会のメンバーを中心として、長年交流のある杭州に出向き現地の医師に対して系統的なリウマチ上肢外科~手外科、術後リハビリの教育講演を丸1日かけて行いました。海外での大掛かりな教育講演会は初めてです。プログラムと同行した大平作業療法士の訪問記を掲載しています。

中国杭州での教育講演会プログラム

大平作業療法士の訪問記

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