新着情報

2015.02.26

東京から2泊3日で手術を受けに来て下さいました

(患者様にはレントゲンや手術のことなど全てHPに掲載することの同意を得ています)

リウマチ患者のKさんは7~8年前頃、東京で手の伸筋皮下断裂の手術をして以来これまでに両側の手足に対して7回手術を受けています。(昨日Kさんから聞きました)

私は約10年間、毎週木~土曜日に東京の病院とクリニックへ診察に出かけていたので、東京には沢山の患者様がいます。昨年3月に大阪で開業してからも、水曜日は隔週で熊本と鹿児島、金曜日は新橋のクリニック、土曜日は隔週で八王子の病院に通う生活を送っていました。

昨年7月末に体調を崩して半年近く入院していた時は、本当に沢山の患者様からお見舞いと激励のお便りをいただきました。今年2月に私がクリニックに復帰したことを知り、すぐにKさんからご連絡があり右手の親指が痛くてたまらないので数ヶ月テーピングをして待っていたとのことでした。

拇指のIP関節(爪のすぐ下の関節のことです)が破壊されているので、電話で関節固定をするということを伝えて月曜日に手術枠を取り準備していました。今週の月曜日は鹿児島赤十字病院で5年間、毎週リウマチ患者様の手術を一緒にしてきた 有島 医師が日帰りで鹿児島から手術の手伝いに来てくれていました。

Kさんの手術は10時半からの手の舟状骨の手術(違う患者様)の次の順番だったので、前日に大阪入りしてクリニックに一番近いホテルに宿泊されて月曜日の朝の診察を受けられました。

右拇指以外に左拇指も痛みは少ないが、かなりグラグラ(動揺性)しているので何とかして欲しいとのことでした。IPの関節破壊は進行していないので側副靭帯をしっかりさせること(靭帯再建術)を行うこととし、ついでに両肘にあった腫瘤(リウマチ結節)も摘出することになりました。

写真は手術後に両手に包帯を巻いて帰る前の状態です。この日は手術が4件あり、元気に帰っていくKさんを見送ったのですが夕食などがちゃんと出来るか少し気になっていました。

火曜日の朝に聞いてみたら、近くのコンビニで両手に包帯を巻いて食料品を見ていると店員さんがカゴに入れて下さり、レジでは食べやすいようにパッケージや袋を1ずつ開けて準備してくれたのがすごく嬉しかったそうです。【大阪の人は信号を守らないけどとても親切だ】との印象だそうです。

右の拇指は圧迫のかかるネジでしっかりと固定できている(レントゲン写真)ので、手術創を特殊なテープで覆い圧迫包帯のみでほぼ自由に使えるようにしました。左も強い力を入れないようにして使用を許可しました。10日後頃に東京で抜糸してもらいます。お昼に関西風うどんを食べて東京に帰ったそうです。

八王子の病院で四国から夜行バスで着いて指の人工関節の手術をして、そのままバスで帰られた患者様もいましたが、遠方からでもホテルで宿泊して翌日診察できれば安心です。(文責:院長 南川 義隆)

2015.02.18

第10回 鹿児島リウマチの臨床とケア研究会 特別講演

平成27年2月14日
第10回 鹿児島リウマチの臨床とケア研究会 

南川院長の講演会に参加して。
2月14日土曜日の午前の診察後、タクシーで伊丹空港へ。
南川院長に同行して午後3時半頃、鹿児島空港に到着しました。
当日は快晴で、大阪より随分と暖かく鹿児島市内に向かう車の中からは桜島がくっきりと見えました。
ホテルにチェックイン後しばらくして、鹿児島中央駅近くの会場に向かいました。

第10回 鹿児島リウマチの臨床とケアの研究会は医師、看護師、理学・作業療法士や
薬剤師が職種の垣根を超えてリウマチ患者に対する、それぞれの取り組みを発表する研究会です。

最初に各分野からの発表があり、内科の先生がリウマチ治療の合併症について講演され
最後に特別講演として
【リウマチ外科からリウマチ手の外科へ 30年の経験】というタイトルの講演がありました。

南川院長が所属した関西医科大学の整形外科は、初代の森益太 教授から小川亮恵 教授と
リウマチの手術とリウマチの内科的治療も行っていたとのことで、その時代に主催された
日本整形外科学会や日本手の外科学会には、世界から著名なリウマチ外科医が招待されていたそうです。
ちょうどアメリカ留学から帰国した南川院長が Mack Clayton、Nalebuff、Swanson 先生方を
お世話する機会があり、スライドで紹介されていました。
研究会の後で、作業療法士の先輩の先生方は、論文や本などで有名な有名な先生方の写真を
見ることが出来て感激しておられました。

南川院長がアメリカ留学で出会えた先生方、ヨーロッパでの国際学会や招待講演などで出会った先生方は
現在のリウマチ外科の先駆者であり日本でも同時期からリウマチ外科(人工股関節、人工膝関節
滑膜切除術などが行われ始めた)が始まったが
【リウマチ手の外科に限っては欧米に一足遅れをとった】との内容でした。

15年間 代表世話人として開催したリウマチ手の外科研究会は
一昨年の15周年を記念して東京で
International Symposium of the Rheumatoid Hand Surgery in Tokyo 2013を開催し
欧米の歴史、東南アジアでの対応などをテーマとした学会が開催されたとのことでした。

南川院長の講演は予定の1時間を少し超過し無事に終了しました。
会場の外では鹿児島赤十字病院の看護師、作業療法士の方々が
バレンタインのチョコレートと、南川院長の復帰のお祝いにと大勢来られていました。

私は、会場から少し離れた料亭での世話人会(偉い先生ばかりの会)にも参加させていただきました。
南川院長が鹿児島日赤病院の松田院長先生に依頼され、8年かけて(毎週飛行機で通われていたそうです)
2人のリウマチの手の外科の専門医師を育て上げたことが
『私が日赤の院長としての業績の代表である』とお話しされていたのが印象的でした。

変美味しい料理とお酒(焼酎)をいただきましたが、料亭まで一緒に来ていたファンクラブの女性たちが
世話人会と知り、帰っていかれたのが残念でした。

現在、鹿児島からは 恒吉 医師と 有島 医師が南川整形外科の応援に駆けつけて下さっています。

                               (文責 作業療法士 吉満 裕樹)

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